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【個人塾版フランチャイズで開業】パートナーさん塾開業日記2「最初の入塾」

 
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From 「国語の教室」平山 淳

貴重なゼロイチの体験

こんにちは国語塾パートナーの平山です。

前回に続き、1人目の塾生入塾以降の話を進めていきます。ゼロイチの体験はとても嬉しいことでしたし、この仕事をやっていけるという自信につながりました。

塾生が一人いるということは、仕事に費やす時間や収入は、塾生がゼロの時とそう大きくは変わりません。ですが、塾を開業していて塾生がいないのといるのとは違いは、とても大きなものです。

2年前に別の事業を始めたときも同じように感じたのですが、お客様がいらっしゃったということ、お金を払ってくださるということは、当塾を信頼しているからこそです。

この塾ならば安心してお子さんを預けられるからと考えてもらえていると考えていいわけです。こういうお客様がいるといないとでは、まさに雲泥の差なのです。とにもかくにも、まずこのお子さんのために、真剣に取り組もうと授業の研究をし、一回一回の授業を大切にしようとしていたことを思い出します。

2年前に別事業を始めたときは、最初のお客様がいらっしゃるまで少し時間がかかりました。そのときの不安な精神状態を思うと、今回の起業は不安を感じる間もなく動き出したという感じです。

すぐれた集客メソッド

開業して1年が過ぎて思うのですが、このパートナーシップの集客メソッドは極めて効果の高いものです。ウェブサイトを中心とした集客はどの塾でもおこなっています。このメソッドではウェブサイトを中心としながらも、様々な方法で塾の良さをアピールしていきます。

例えば、いきなり塾生募集、あるいは春期講習受付中などを全面には出さず、「子供の国語力を上げる方法」という小冊子を無料で進呈することを入口にします。

内容はあいまいになりがちな「国語力」について解説したものです。これにより、当塾の指導方針が明らかになります。ここで関心を持たれた方には、体験授業を受けていただくことになります。そして体験授業を経て、指導内容に納得した方が入塾される流れです。

加えて、ウェブサイトに誘導する方策として、チラシのポスティングとFacebook広告を折々でおこなっていきました。

とくに開業後はこれらの広告を多くおこないました。広告がきっかけで実際入塾された方も、多くいらっしゃいます。

また、おそらくこれらがお客様の潜在意識のなかに少しずつ残り、それが入塾につながったであろうケースもあると思います。

そしてそれは、これからもそうだと思います。戸高先生とのミーティングでは、どのタイミングでどの広告を行うかをよく話し合います。

話し合いのうえで、予算を考えながら、自分でいつ何をするかを決めることになります。最初は成功するかどうか効果があるかどうかもわからないわけですから、不安です。

ただし、ここで予算を絞ったり、広告自体をやらなかったりという選択をしてはもったいないと、私の経験上は実感しています。

ただし、何も心配することはありません。このメソッドに則り、本気で取り組めば必ず成功します。本気でやるということは、独自の工夫も当然大事だということです。

当たり前ですが、戸高先生の言う通りにやっていけばいいという、受け身の姿勢だけでは成功しないような気がします。すぐれたメソッドであるこのパートナーシップを、存分に活用していくのだという意思が大切です。

このあたりは、自分で塾を開こうという気持ちのある方ならば、当然持っていることだとは思います。

さて、小冊子配布→体験授業→入塾(時に最初から体験授業のケースもあり)の流れなのですが、最初は面倒くさいな、すぐに入塾に持っていければ楽なのにと思ったことはかしかです。

でも、このやり方が一番良いと思うようになりました。冊子を読んで塾の方針を理解していただき、授業を受けて納得していただいてから入塾いただくやり方のほうが、途中で退塾する割合も少ないです、

また、この塾で学ぶことで力がつくお子さん、この塾に合ったお子さんが入ってくるようになるからです。こういうところは、急がば回れと言えるのではないでしょうか。

体験授業では、論説文を題材に、筆者のいいたいこと(主張)をつかむ練習をおこないます。この体験授業は、このパートナーシップだからこその秀逸なものだと私は考えています。

まずは優れたノウハウを真似ることから始めましょう

最初は、戸高先生のやり方をまねることから始めていけばいいのです。この体験授業は、ここで学んだことがすぐに役立つものであることが大きな特徴です。私は常に、この体験授業でお子さんが少しでも国語力をつけてほしいという気持ちを持ち続けています。

優れた読解公式を熱意のある講師が伝えれば、多くの方が納得し、入会につながると確信します。当塾では、体験を受けられた方のうち、おおよそ4人に3人が入会されています。

もちろん、基本をくずさない前提でいろいろな授業パターンを工夫してみるのがいいでしょう。

私の塾では、小学校中学年のお子さんが多いこともあり、授業中に動画や画像はよく使うようにしています。また、高学年、中学生など、場合によっては少し要約の練習を加えるなどもしています。工夫が大切だということです。

このパートナーシップは、大人の契約関係だと私は思います。通常のフランチャイズと違って縛りが少なく自由度が高い分、頼るのではなく、自分の豊かな生活のために活用するくらいの気持ちでいると、いっそう成果があがることでしょう。

開塾したのが昨年3月末、コロナ禍で決して塾を新規開業するのにいい環境ではありませんでした。全国的に塾は問い合わせが止まっていたようでした。それでも最初のお子さん以降、3名のお子さんが入塾されました。

当塾を知ったきっかけは、チラシ、ウェブサイトでの検索、FB広告からとそれぞれ異なっていました。何はともあれ、開塾まもなくで4名、新型コロナで非常事態宣言中であることなどを考えると、まずまずだったと思います。

それから1年が経ちました。今までの総問い合わせ数は106件、そのうち短期講習を含む入塾者は22名となりました。

時間は取り戻せないので迷っているなら動いた方が良い

話は前後しますが、開業にあたり自身がネガティブと考えていることをまとめ、戸高先生と話し合う機会がありました。契約してまもなくの頃でした。

昨年の1月だったと記憶しています。この時の悩みごとのうちの2つをご紹介します。今思えば、心配無用だったと思えることです。ひとつめは年齢です。50代後半という年齢です。

保護者の立場で考えた場合、年齢が高いことは、子供を託す際の不安要素になり得ると考えたのです。戸高先生は、かえって年齢が若いことによって心配になる場合も多いということを、具体例を交えながら話してくれました。

その話でたしかに心配は減りました。ただ、まだ塾生がいない時でしたので、正直にいえば半信半疑でした。

2つ目は、塾講師としての経験です。

私は、教育に関わる仕事ではありましたが30年以上一般企業にいたわけです。ですから、たとえば広告で「塾生が今年も〇〇中学に合格!」などと謳えるわけではありません。

また、アルバイトで塾講師をしていたとき、実績のあるベテランが雇われ講師をしている中、私が独立していいものなのか、ベテランが独立しないのは独立しても成功することはめったにない証なのかなど、悩みがありました。悩みというよりは怯えだったかもしれません。

これには、戸高先生からは、保護者が求めるのは良い授業であり、成績を上げることで、誰かを合格させた実績ではないとの回答をもらいました。

これは、まさにその通りだと実感しました。悩んでいる暇があれば、自己研鑽をすればいいのです。

人生百年時代ですし、保護者の方々が私の年齢をネックとしては考えていないことは、よくわかりました。そういう保護者もいらっしゃるのでしょうが、そもそもそういう方は、当塾には来ません。

また、生徒の皆さんと接するなかで、年齢のことは杞憂だったことに気づきました。むしろ、彼らとともに学ぶことで若返る自分を感じています。塾経験も然りです。求められているのは良い授業であり、子どもの力がつくことなのです。

実は、もう少し経験を積んでから独立しようかと思ったこともありますが、思い立ったときに動いてよかったと思います。起業が1年遅れるということは、年齢も1つ上がるということです。時間はどんどん過ぎ去っていきます。

当然、起業することによって得られる様々なメリットも得られません。悩むことなく動くことが大事です。「思い立ったが吉日」です。

動きながら準備をするような気持ちで起業することをおすすめします。そのときにすぐに意見を聞ける環境がこの国語塾パートナーの良いところです。

さて、次回は再び時間をたどり、1年目の夏期講習期から振り返ってみる予定です。

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